どうして、こんなにも我が子は電車が好きなんだろう?
電車の何が、そんなに子どもの興味をそそるんだろう?
自分の子どもが電車好きになったら、親なら誰でも一度は感じる疑問ですよね。
そんな疑問に答えてくれる、まさにドンピシャな一冊をご紹介します。
です。
本書は鉄道好きの子どもがより社会で生きる力を高めていくために、保護者に向けて書いた本です。
「電車が好きな子はかしこくなる」より
と、筆者の弘田陽介氏はおっしゃっています。
- 電車を通して、子どもは何を感じているのか
- 電車を通して、子どもは何を得ることができるのか
子どもの年齢別に、教育学者の弘田陽介氏が教育学的観点を踏まえながら解説してくれている本です。
子鉄の親であれば、面白いこと間違いなし!
なぜこんなにも電車が好きなのか、
我が子への理解が深まるだけでなく、
鉄道、電車を通しての教育、知育として考え直すことができますよ!
我が子が子鉄になって4年ですが、この本を読んでみて、小さな頃の記憶と一致させながら読み進めることができました。
非常に興味深く、一気読みしてしまいました!
子鉄の親なら読みたい1冊「電車が好きな子はかしこくなる」
本の詳細はこちら。
・2017年12月15日 第1冊発行 交通新聞社 ・弘田陽介(ひろたようすけ)著 ・京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。福山市立大学大学院教育学研究科・教育学部准教授。
教育学者の方が、電車好きのお子様を持ったことをきっかけに書かれた書籍です。
一(いち)子鉄の親が特に興味深かった箇所を一部抜粋しながら、紹介していきますね。
本の中で気になったところをご紹介
子どもが電車が好きな理由がわかる
多くの子どもは一度は鉄道好きになります。私は、「はじめに」ですでに、「子どもは電車が好きなのか」と言う問いに対する一つ目の答えとして「鉄道は子どもの成長に応じた遊びの素材を提供してくれる」と述べています。
「電車が好きな子はかしこくなる」より
年齢別の発達に応じて、子どもが電車の何に反応しているのかを、解説しています。
現在5歳の息子の、小さな頃の電車に対する反応を思い起こしながら読みました。
息子の小さな頃の姿と本の解説と合致するところが多々あり、
思い出とともに本を読み進めることができたのもすごく楽しかったです。
1〜2歳の子鉄のパパママも、日頃の子鉄ちゃんの行動の理由がわかり、とても面白いと思いますよ!
電車を介して、新学習指導要領にある3つの力が身に付く
近年改訂された新学習指導要領にある3つの力と鉄道との関わりについても、解説されています。
これから先の予見できない社会の到来に備えての教育・育成と言う観点からも、鉄道が介することの効果を伝えてくれています。
非常に参考になりました。
今回の学習指導要領の改訂では、すべての教科を①生きて働く「知識・技能」の習得、②思考力・判断力・表現力等、③学びに向かう力・人間力等、という項目で整理すると言われています。…(省略)…①は「認知スキル」、②は「認知スキル」および「非認知スキル」、③は「非認知スキル」といったように大まかには分かれるでしょう。
「電車が好きな子はかしこくなる」より
から、解説が始まります。
特に「非認知スキル」について説得力ある解説をされていました。
私が、子どもに買って、一番よかったと思っているプレゼントは、運転士の帽子です。
運転士帽子をかぶって出かけることで、この本でも言及されている「非認知スキル」を習得する機会を得ていることは間違いない、と思えました。
電車は、頭の機能をトレーニングする教育である
鉄道や電車に詳しくても、将来、英語力や計算力のように、直接的に役に立つ知識ではないかもしれないなぁ・・
と思ったこともありました。
しかし注目すべき点は目に見える成果ではない、ということを明言されています。
「好きこそものの上手なれ」のサイクルが子どもの知識吸収・整理能力をどんどん伸ばしてくれます。…(省略)…膨大な知識を吸収し、整理することを経験しておけば、その後の人生で他に興味があるジャンルが現れても同じように自分で学んでいくことができます。
鉄道・電車に没頭することが、
頭の使い方を鍛える訓練になり、その訓練が学力や生きる力につながってくる。と。
親としては、安心して子鉄活動に取り組める、なんとも頼もしい解説だなと思いました。
電車が好きな子どもへの理解が深まる一冊!
私は、5歳の息子と4年間にわたり電車を楽しんできましたが、
実は最近までこの本の存在を知りませんでした。
本を読み進めてようやく、電車にはそんな効果があったのか!と感心し、
また、自身の経験と照らし合わせて納得する箇所も多くありました。
我が子鉄への理解を深めるのにも、ますます子鉄活動を楽しむためにも有意義な一冊、ぜひご一読ください!
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